40歳になった直後、職業訓練校に通いました。4ヶ月くらいのコースだったと思います。ここでワード、エクセル、パワーポイントの基礎を習いました。もちろん無料です。私以外の人たちは、この職業訓練で1ヶ月10万円の給付金がもらえたそうです。私は外国人の夫の収入が基準以上ということで、残念ながら給付金の対象にはなりませんでした(私には1円も入ってきてないのに)。
職業訓練のパソコンクラスは、いろんな年代、バックグラウンドの方々がいました。子育てがひと段落した主婦、ミュージシャン崩れ、会社を潰しちゃったおじさん、ナイトワークからの転身組、もと引きこもり、給付金もらえればなんでもいい人…。あまりのメンバーの多様さに、自分を棚に上げ最初は引いていた私でした。最初はみんなてんでバラバラでまとまりがなかったのに、最後はみんな和気藹々とし、時々みんなで食事をする仲になりました。
あんなに苦手意識の強かったExcelでしたが、基礎がわかれば、あとはとても楽でした。日々、応用を覚えるのが楽しくなって、すっかりExcelに夢中になりました。
職業訓練の日々は順調に過ぎていきました。
しかし、のんびりぬるま湯に浸かっている場合ではありません。
和気藹々とした和やかな職業訓練校でしたが、友達を作りに来ているわけでも、遊びに来ているわけでもありません。他の人と違って、私は給付金をもらえなかったので、1日も早く就職に繋げる必要がありました。ちょうどその頃、先の記事で書いた TOEIC900点代を取りました。Excelにも慣れ、自信がついた頃、訓練校の終了を待たずに就活をすることにしました。
満を持しての就活だ、浅はかにもそう思っていました。