そして私はETS手術後、最初の夏を迎えました。
2022年の夏、それはとても暑い夏でした。
当時私は車通勤をしていて、オフィスは冷蔵庫並みに冷房が効いていたので、夏になっても平日は代償性発汗に悩まされることはありませんでした。
問題は休日などに電車で出かける時。
当時息子は中3、受験生でした。夏休みは毎週のように、私たち親子はオープンキャンパスへ繰り出しました。うちから駅まで徒歩15分。駅に着くころは汗だくです。しかしこれは手術前からそうだったので、これくらいでは驚きません。私はちゃんとタオルと着替えを持ち歩いてます。しかし私はまだこの時点では代償性発汗を甘く見ていました。
駅に着いてトイレで着替えた後、電車を待っている間にすでに汗だくになってしまったのです!
幸い冷房の効いた車内で、汗は乾きましたが。。。。
次からは目的地についてから着替えよう。。。
冷却シートもいるな。。。
パイプ椅子に座ったらシートを濡らしてしまったり、まさに冷や汗な場面を幾度も経験しました。しかしこちらも汗ごときに負けていられません。
外で椅子に座るときは、お尻の下にタオルを敷いて上品なご婦人を装ったり、できるだけ立つようにしたり。ブラの間にハンカチタオルを挟んだり、日々対策の研究に余念はありません。もちろん、汗の目立ちにくい服えらびはマストです。
そんなトライ&エラーを繰り返し、なんとか夏を乗り切りました。
でも、こんなのは、まだいい。
なぜなら夏はみんな汗かいているから。
手汗はこうはいかなかった。
誰も汗をかいていないオフィスで、ぐしょぐしょ汗をかく私の手。。。。
この辱めから解放されただけでも、私は手術をしてよかったと心底思います。